そろそろ梅雨も明けつつある日本列島。真夏の厳しい紫外線が気になる季節です。出かける時には日焼け止めに帽子にマスク。これにサングラスをかければ首から上の紫外線対策はバッチリだけど、怪しい人…
「石けんで落とせます」はアテにならない
メーカーが石けんや洗浄料で落ちるとうたっていても、業界で基準が設けられているわけではなく、メーカー独自の社内基準により表示されているそうです。いわゆる当社比というやつでしょうか。最近は、石けんで落とせるタイプでないと売れないからかも。
その基準はメーカーによってバラバラ。人によって使用する石けんや洗浄料も違うし、洗い方も違うので落ちてないと感じることもあるでしょう。
ということでパッケージに記載されている「石けんや洗浄料で落とせます。」というのはアテになりません。では、石けんで落としやすい日焼け止めってどうすればわかるのかということで、調べてみました。
石けんで落としやすい「日焼け止め」の見分け方
主成分が「水」
商品裏面や箱に表示されている主成分※を見てみます。主成分が「水」で界面活性剤が入っている日焼け止めは水で流しやすいため落としやすくなっています。
※成分表示の一番上に記載されている成分
たまたま家にあった日焼け止めですが、主成分が「水」でした。見るのは全成分じゃなくても、上から3,4個見るだけで十分です。
主成分が「オイル」
石けんで落とせますと表示されていても主成分が「オイル」だと、水では落としにくいタイプの日焼け止めです。
配合成分の始めにきているのが、シクロメチコン。シクロメチコンとは、シリコーンオイルの一種です。
実は、この日焼け止めもパッケージには「石けんで落とせる」と書いてあるんですが、主成分が「水」ではないので、おそらくこの日焼け止めは石けん等では落としにくいと推測できます。
2層タイプ(ウォータープルーフ)は落としにくい
落としにくいタイプの日焼け止めの特徴として、もう一つ2層タイプがあります。2層タイプは界面活性剤がほとんど入っていないので、使用前にシャカシャカ振って内容物を混ぜて使うようにできています。実は、界面活性剤が日焼け止めの落としやすさを手助けしているので、界面活性剤が入っていないと落としにくいということになります。このタイプの日焼け止めは水が多く入っていても落としにくい傾向にあるようです。
医薬部外品の日焼け止め
通常、化粧品の成分表示は上から配合量の多い順に記載されていますが、医薬部外品は一番に有効成分が記載されています。その他の成分の記載順はメーカーの判断になるので配合量の多い少ないは成分表示を見てもわかりません。だから一番わかりにくい。
メーカーによっては、その他の成分表示を化粧品の成分表示同様に配合量の多い順に記載している場合もあります。その場合(この日焼け止め)、次に記載されている「水」が主成分です。主成分が「水」なので、この日焼け止めも落としやすい処方です。
成分表示とにらめっこしてわかったこと
ドラッグストアで石けん等の洗浄料で落とせると表示されている日焼け止めの成分表示と、にらめっこしてわかったことは
クリーム系やジェル系は主成分が「水」でした。
一方で、ウォータープルーフで2層タイプのものは主成分が「オイル」でした。
以上のことから、落としやすい「日焼け止め」を選ぶ場合は、クリーム系かジェル系を選んだ方が無難だということです。
落としやすいということは、汗や水で流れやすいということなので、汗をかいたら塗り直す必要があるということですね。長所は短所でもあります。
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ちなみに、この記事の一番上の写真のラロッシュポゼの主成分は「水」ですが、石けんで完全に落ちたのでしょうか??
ラロッシュポゼとオルビスリンクルホワイトUVプロテクターを比較して特徴をまとめた記事です。
参考
例によっていつもの、美容化学者かずのすけさんのブログを参考にしています。
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