前回、こんな記事を書きました。
「さらさ」は飛び抜けてお肌にやさしいというわけではないということでしたが、じゃあ、どんな洗剤がお肌にやさしいのかというお話をしたいと思います。
ここで紹介する洗剤は
比較的安価で流通量が多く、誰でも手に入れやすい洗剤を紹介したいと思います。高価で手に入れにくいものは、ぼったくってるものもあるので対象外です。
おしゃれ着用洗剤
おしゃれ着用洗剤の主成分はポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオン系の界面活性剤です。低刺激で洗いあがりがごわつかないため柔軟剤を入れる必要がありません。皮膚刺激がゼロで、残留成分も少ないので敏感肌の人は普段の洗濯にコレを使うといいですよ。洗浄力も意外とあるので普段の汚れを落とす分には十分です。
おしゃれ着用洗剤の弱点
しかし、おしゃれ着用洗剤には酵素や抗菌剤が入っていないため、湿気が多い時期に部屋干しすると臭います。クサイです。そんな時は、液体の酸素系漂白剤(粉末は溶け残りの心配があるため)を使うか、乾燥機で乾燥してしまえば雑菌は熱で死滅するので臭いません。
どんな洗剤がいいのか
では、具体的にどんな洗剤がいいのかというと、みなさんよくご存じのアレです。エマールです。
製品裏面の成分表示はこんな感じです。
界面活性剤(21%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤
花王公式HPにて公開(日本石鹸洗剤工業会の「家庭用消費者製品における成分情報開示に関する自主基準」に基づいて成分情報を開示)されている「エマールアロマティックブーケの香り」の成分情報はこんな感じです。
下から5番目にあるポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと同様、非イオン系の低刺激な界面活性剤です。
エマールはわたしがよく参考にしている、美容化学者かずのすけさんのおススメ洗剤です。かずのすけさん自身もアトピーで皮膚が弱いそうですが、エマールを愛用されているようです。
ちなみに、わたしはエマールの香りが好きではないのでアクロン派です。(ズコッとな 笑)
アクロンの製品裏成分表示はこんな感じ
界面活性剤(21% ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、柔軟化剤
ライオン公式HPに公開されている成分情報はこんな感じです。
ありゃ、りゃ。一番下が見えませんね。緑の部分で隠れた文字は着色剤です。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸※が使われていますね。コレが入っているから、アクロンはかずのすけさん的にはイマイチなようです。
※陰イオン系の界面活性剤で洗浄力が高く、肌刺激が強いのが特徴です。
しか~し、わたしは敏感肌でもないし、おしゃれ着を洗濯するときにしか使わないので自主基準でセーフとしています。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルについて
前回の記事からよくでてくるポリオキシエチレンアルキルエーテルですが、詳しくはかずのすけさんのブログを読んでみてくださいね。
丸投げかい?(笑)
参考文献等
前回に引き続き、かずのすけさんの本です。エマール他、かずのすけさんが実際に使っている商品や、この本で解説された内容に沿った商品例も紹介されています。
かずのすけさんのブログも参考にしています。
石けんについて
合成洗剤より石けんの方が、お肌にやさしいんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思います。そうなのよ。わたしも、石けん洗濯を長年やってきた石けん派としては、ずっと、お肌と環境にやさしいのは石けんだ!と信じ込んでいたのですが、どうも一概にはそうとは言えない雰囲気です。
石けんは使い方が難しくて、石けんカスができてそれが衣類に残留すると肌刺激になるそうなのですよ。環境の面においても石けんは善で合成洗剤は悪だ!とは一概には言えないそうなのですよ。今は下水処理施設が整備されていて合成洗剤も環境に悪いとは断言できず。技術は日々進歩しているので、知識や意識をアップデートする必要がありそうです。
☆関連記事☆
どっちも悪だとすれば、どっちも必要悪でしょうね。
おわりに
前回から あ~だ、こ~だと洗剤についてお話してきましたが、肌さえ弱くなけりゃ~どんな洗剤使ってもいいと思うの。アレは良くて、コレは悪いという話ではなく、ご家庭に合ったものを使えばいいと思います。(ズコッとな 笑)だって、洗濯物の汚れ具合や肌の敏感さは人によって違うからねぇ。
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