画像引用元：P&G HP
さらさという無添加衣料用洗剤があります。赤ちゃん衣料にも安心して使用できそうな感じですよね。無添加という響きはお肌に優しいイメージがありますが実際のところはどうなんでしょうか。
さらさは蛍光剤・漂白剤・着色料が無添加
P&G公式HPに明記してあります。
裏を返せば、それ以外は入っています。香料もしれっと入ってます。
さらさの成分
製品裏面に表示されている成分はこんな感じです。
日本石鹸洗剤工業会の自主基準に基づいた成分情報（P&G公式HPに公表されている）はここでは割愛しますが、無添加さらさは合計２０種類もの成分で作られています。
界面活性剤（２３％：アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、純石けん分（脂肪酸塩）、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩）、安定化剤、PH調整剤、水軟化剤（クエン酸）、ケア成分（コットンミルク）、酵素
アルキルエーテル硫酸エステル塩
「アルキルエーテル硫酸エステル塩」は安物のシャンプーなどによく入っている「ラウレス硫酸ナトリウム」のことです。陰イオン系の界面活性剤で洗浄力が高いのが特徴です。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は非イオン系の界面活性剤で肌刺激は陰イオン系界面活性剤に比べて低刺激です。静電気を帯びないため洗いあがりがごわつきません。おしゃれ着洗剤の主成分によく使われています。この中で一番安全な界面活性剤です。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩（LAS）」は陰イオン系の界面活性剤で非常に洗浄力が高く、この成分の濃度が高いと皮膚刺激が強くなります。
酵素
「酵素」はタンパク質分解酵素と呼ばれるもので角質汚れ、血液汚れなどのタンパク質汚れを分解して洗浄します。雑菌もタンパク質なので同時に分解してくれて生乾きの臭いもよく落ちるのですが衣類に残留しやすく、皮膚刺激になりやすい成分です。
さらさは陰イオン系の界面活性剤がメインに配合されているので、洗浄力も高く、肌刺激も少ないとは言えなさそうです。ちなみにさらさのジェルボールは皮膚刺激が強い「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」がメインの界面活性剤です。
すすぎは１回でOK？
さらさなら、すすぎ１回で洗剤のこりもありません。
引用元：P&G公式HP
液体洗剤は溶け残りが少ないのですすぎ１回でも大丈夫そうですが、ジェルボール型は衣類に残留しやすいのですすぎ１回では溶け残りの心配があります。また、液体洗剤でも「酵素」が配合されている場合は、すすぎ１回でOKとあっても衣類に残留しやすいのですすぎは念入りにした方が良さそうです。
植物由来成分配合だから安全？
厳選された植物由来成分を配合
引用元：P&G公式HP
植物由来だと安全なイメージがあるのですが、原材料が植物由来であろうと、石油由来であろうと出来るものは同じなので危険性は変わりありません。
さらさはP&G製品の中ではお肌にやさしい洗剤
P&G他製品の液性が弱アルカリ性なのに対し、さらさの液性は中性です。その他、界面活性剤の配合比率等もあると思いますが恐らく、P&G製品の中でいうと一番お肌にやさしい処方なのではと思います。他社製品と比べるとそれほどでもないですね。
お肌にやさしい洗剤は
では、どんな洗剤がお肌にやさしいのかということで、こちらでご紹介しています。
参考にした本
美容化学者かずのすけさんの本です。（大学では界面活性剤とタンパク質の研究をされていました。）主に界面活性剤の説明の部分を参考にしました。
茂木和哉さんも動画を出されています。
おわりに
無添加、お肌にやさしいというイメージはどうなりましたでしょうか。わたしの肌は敏感ではないので大丈夫そうですが、お肌が弱い人には全く影響がないとは言えなさそうですね。敏感肌や赤ちゃんなどお肌が弱い人の衣類を洗う場合はすすぎは念入りにしたほうが良さそうです。
ぽちっ！っとしてもらえたら嬉しいです。
